良いパンフレットの構成要素
一口に「良いパンフレット」といっても、ターゲット、使用する場面、目的の違いによって、良し悪しの判断基準は異なります。
例えば、採用パンフレットは、読み手である求職者へ仕事内容・会社の雰囲気・キャリアアップのシステム・社員紹介などの情報を提供し、
志の高い社員を獲得するための一端を担うツールですが、営業用の会社案内として使用する場合、同じ構成内容では取引が決定するための機能は果たさないでしょう。
必要とされるそれぞれのケースによって、パンフレットは目的達成の為に多様な構成内容であるべきです。ですが、「良いパンフレット」になるために必要な基本的要素がいくつか存在します。
- 明確なオリジナリティや強みの主張
新しいソリューション製品やサービスで新市場を開拓する場合を除き、既存の市場の中では、
競合企業、競合商品、競合サービスとの差別化を明確に主張できていなければ目的は達成できないでしょう。
経営が成り立っているということは、必ずオリジナリティや強みが存在しているということです。
自社の魅力や商品の強みなどを明確にするためには、企業活動を顧みることが必要です。
魅力を掘り起こすためには、創業からの歴史を紐解くことや、社名の由来、困難を乗り切ったストーリー等を社長から聞き出すことも必要かもしれません。
また、商品・サービスの強みを掘り起こすためには、競合の分析や商品のライフサイクル分析といった、営業戦略観点からも見ていく必要があるでしょう。あるいは、普段の日常的な業務の中にも、意外な魅力や強みが隠れているかも知れません。 - ターゲットに対するトーンアンドマナー
パンフレットの読み手に対しどのような印象を与えるかは、目的達成に大きく影響します。
狙った印象を持ってもらうこと自体がパンフレットの目的である事も多々あります。
ターゲットが読みやすく、狙った印象を持ってもらえるようにトーンアンドマナーをしっかり設計し、遵守しましょう。 - 情報を分かりやすく整理し、目的達成のための道筋を明確にする
パンフレットに限った話ではありませんが、販促物でターゲットに情報を伝える場合の基本的な流れとして、
読み進めるにつれて感情に訴える表現は少なくなっていき、その分情報量が多くなっていきます。これは読み手の心理を考慮した結果です。ターゲットが積極的に読みたい情報でもない限り、始めから情報量が多いものは、読み疲れてしまいそうだと判断して敬遠してしまいます。そのため、
無意識に興味を引くビジュアルを用意し注目させる
↓
興味を引くコピーで引き込む
↓
徐々に補足する情報を増やし説得力を高める
↓
目的達成
という流れになっているのです。
そうした機能が活かされているパンフレットは、情報がきちんと整理されており、読み手を疲れさせず、目的を達成しやすいようにつくられています。 - 目を引き、興味を刺激する表現を適切に配置する
・共感させる ・不安にさせる ・疑問を抱かせる ・驚嘆させる ・期待を持たせる 等
感情に作用するビジュアルやコピーなどの目を引く、引き込む要素がなければ、パンフレットは退屈な資料になってしまいます。
・読み手を引きつける ・機能的に視線を誘導する ・情報を理解しやすいようにする ・印象深く記憶させる 等
写真やグラフィック、イラスト、キャッチコピーや見出しを機能的に配置することが重要です。
今挙げた要素は、素人では大変ハードルが高いものかもしれません。
情報の構成やまとめ方はライター、撮影が必要ならカメラマン、ビジュアルに関する部分はデザイナーが専門としている内容です。
これからパンフレットをつくろうと思っている方はプロに相談するのがいいでしょう。
ちなみに弊社でも請け負うことが出来ます!お気軽にご相談下さいね。